高値トライへ。3度目の正直でザラバ高値を越える可能性が高い。
ただ、物色は広がらず上値はさほど広がらないだろう。また、わずかながらリスクシナリオが残る。連休明けは続伸が望ましい。
・先週の読みは「3度目の高値トライも、地合いは強くない。上値はさほど広がらない。」とした。結果だけ見ればその通りにも読めるが、週央に大きく下げ、その後一気に反発する展開はまったくの想定外であった。
・強い支配力を示す一目均衡が今回もサポートとして有効に機能した。
・11営業日で25日移動平均線割れ、そして反発・高値追いのパターンが今回も繰り返された。このパターンではボリバン+2σ(18376.55円)まで上昇することが多く、高値更新の期待が膨らむ。
・来週は3月安値から20週目。昨年の6月安値から10月に高値を付けるまでに要した期間と対等数値となる。また、この上昇相場の基点を2006年6月とするなら、バブル崩壊後は、おおよそ1年で相場一巡のサイクルとなっており、そろそろ高値を付けるタイミングを迎えている。
・ただ、ボリバンの線形がほぼ横ばい。MACD、DMIも冴えないため、高値を追う機運が弱い。今の形状では、高値を付けるが勢い出ず、となりやすい。
・上値目処はピボットR1(18374.34円)やボリバン+2σ(18376.55円)が位置する18400円付近。ここは一目のN計算値でも導き出される。
・失速した場合、週足ボリバンの+1σがこれまで有効に機能しており17931円に位置する。ここを抜けると6/27安値17848.65円の砦が重要になる。
極めて強いサポートとして機能している一目均衡の遅行スパンも来週の水曜日には17875円でローソク足にぶつかる。
◎移動平均線
5月末以降、約11あるいは12営業日ごとに25日線割れ⇒高値へのサイクルが続いており、今回も25日線割れが反転のシグナルとなったことで先高期待が強まる。75日線(18157.45円)、25日線(18071.35円)ともに線形も上向きで上昇を支援する良好な形状。また今週の木曜日を起点に次の25日線割れのサイクルが巡る11日営業日後は7/26となる。
◎一目均衡
これまで強い支配力を誇ってきたが、今回も見事に遅行スパンがローソク足にぶつかったところで下げ止まり。サポートとして有効に機能した。また週末の上昇で転換線を再度上抜けし三役好転を回復。さらにこのまま17850円を下回らなければ来週央にも基準線の線形が上向きとなる。そのため形状は強気。
N計算値から求められる目標値18450円に向けた強い動きを支援するだろう。
また週足も三役好転継続。なお日柄ではポイントとなるサイクルは無いが、来週は3月安値から20週目となり、これは6月安値から10月高値までの期間と対等数値となる。高値形成のタイミングを向かえる可能性がある。
◎ボリンジャーバンド
25日移動平均(18070.87円)割れからの反発は+2σまで戻るの法則が有効に機能しているように見える。そのためまずは+2σ(18376.55円)を目指す動きが期待できる。懸念はバンド線形がフラットとなっている点。これでは上へ!上へ!との機運が生まれない。高値を付けて達成感が漂いやすいため注意。
一方、週足の形状は引き続き極めて良好。+1σがサポートとして機能しているほか、+2σ(18276.59円)の線形が開放上向き。高値追いを支援する。
◎パラボリック
木曜日に売り転換。ただSARは18289.44円と射程圏。週足は買い継続。
◎MACD、RSIほか
MACDは売り継続。シグナルの線形下向きとやや勢いがない。週足は買い継続で形状もよい。RSI、ストキャに過熱感無し。DMIは売り買い拮抗。
ADXは勢いに限りがみえる。全体的に買い支援に乏しくを様子見を示唆
◎ピボット(週足算出値
・中心値:18146.76円
・R1:18374.34円・R2:18509.74円・上抜け:18737.32円
・S1:18011.36円・S2:17783.78円・下抜け:17648.38円
◎波動
これまでの上昇5波は2/26の高値18300.39円で終了し、既に下げ1波入りしているとの考え方は、たとえ2月高値18300.39円を突破した場合でも正当化は可能。つまり、2003年4月の7603円から2007年2月の18300円まで4年、値幅1万円を越えるような大相場の後の最初の調整であり、その次に訪れる戻りが大きくなるのも当然とするもの。この場合の高値は、ダブルトップ、あるいは2番底の3/14安値16628円から4/9の高値17747円までの上昇と等倍となる18439円、1.382倍の18866円となる。一方でもし5波が継続しているならばこの高値は3月安値から第1波と等幅上げの19200円となる。7/5の高値は18295.27円とわずかだが直近高値6/20の18297.00円を上回ることが出来ず反落しており、現カウントの上昇波ではこれまでにない形状となった。また週末時点では2/26から、緩やかながらも左下がりの下降トレンドラインの配下にある。高値を上回ることなく
このまま7/12安値17919円を割り込むとその可能性が高まり、さらに6/27安値17848円を割り込むと、この見通しは一段と強化される。
引用:(クラブフィスコ テクニカル分析班)